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女性ヘルスケアとは

女性ヘルスケアとは

女性は、思春期から性成熟期へ、妊娠や出産、更年期から老年期と、成長や加齢に伴ってホルモン分泌が変化することで、体調やこころ、生活に様々な影響を受けます。
どの年代でも引き起こる女性特有の「こころとからだ」の慢性的なものから大きく変動する症状、健康面での不安などに対し、症状の軽減や不安の解消によって生活の質QOL(Quality of life)の向上と、日々の予防のための生活指導や治療をおこなっております。

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思春期(8~18歳ぐらい)


思春期から女性の体はだんだんと妊娠や出産に向けて準備をしていきます。月経は女性の健康のバロメーターとも言われ、卵巣の機能が完成するまで月経不順、月経痛などのトラブルがあらわれます。

月経痛は「痛くて当たり前」ではない

月経が始まり数年の間は、十分に体が発育していないため、経血を押し出そうと子宮が収縮することで痛みを生じます。
月経痛はすでに「痛くて当たり前」ではありません。日常生活に支障がでるような月経痛は「月経困難症」といわれ、治療が必要になる可能性もあります。まずは、早めに受診してください。
月経前に乳房やお腹の張り、痛みなどの症状や、憂鬱、イライラ、怒りっぽいなどの精神的な不調があらわれるものを月経前症候群(PMS)といいます。症状が日常生活に影響するほど強い場合は、一人で悩んだりせず、相談してください。

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性成熟期(20~45歳くらい)


現代の社会のライフスタイルが変わっていくことで、初経の年齢が早くなり生涯における月経の回数が増えています。また、働く女性のキャリアプランなどによる晩婚・晩産化により妊娠・出産の回数が減っています。

子宮の病気があらわれやすくなる

日々の忙しさのため不調のサインである下腹部の痛みや月経時以外の出血(不正出血)をそのまま放置していまい、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症、月経前症候群などの治療が必要な病気を見逃してしまうおそれがあります。
ひどい月経痛のある方は、早めに受診し、検査や治療を受けることをおすすめします。

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更年期(45~55歳くらい)


閉経を挟んだ10年間を指し、体のホルモン環境の激変に伴う、心身や体調を崩しやすい時期をいいます。
更年期障害は個人差があり、自律神経機能が乱れ、のぼせ、疲れやすい、イライラするといったものがありますが、日常生活に支障がでるほどの症状があらわれることがあります。
現在ではしっかりとした治療法がありますので、我慢しないで早めに受診しましょう。

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老年期(56歳以降)


1、閉経に伴う女性ホルモンの減少や加齢により、骨盤底筋の機能が衰え、膣にものが挟まったような違和感が生じる場合があります。(子宮下垂感や外陰部違和感)

2、骨盤臓器脱に対し、骨盤底筋体操やペッサリーなどの治療を行っておりますので、無理せず受診しましょう。

女性ヘルスケアの治療内容

Treatment Content

月経


  • 思春期の月経異常
  • 無月経、月経不順
  • 月経困難症(月経痛)、過多月経、子宮内膜症、子宮筋腫
  • 月経前症候群(PMS)、月経前不快気分障害(PMDD)
  • 他疾患に伴う月経異常

その他


  • 更年期障害
  • 骨盤臓器脱

医師紹介

Doctor

医師 矢久保 和美

慶応大学医学部産婦人科医学博士号取得
昭和62年~平成元年 北里研究所病院産婦人科
平成元年~令和3年 さいたま市立病院産婦人科
(平成21年より“同病院産婦人科部長”)
令和3年3月 同病院退職

– 資格

  • 医学博士
  • 日本産婦人科学会専門医、指導医
  • 日本女性医学学会女性ヘルスケア専門医
  • 日本周産期・新生児医学会専門医
  • 日本女性心身症学会認定医
  • 母性保護法指定医

– 所属学会

  • 日本産婦人科学会
  • 日本周産期・新生児医学会
  • 日本女性医学学会
  • 日本女性心身症学会
  • 日本女性骨盤底学会
  • 日本産婦人科乳腺医学会
  • 産婦人科漢方研究会